乳がん検診には大きく分けて2つの種類があります。『マンモグラフィー検診』と『超音波検診』の2つです。
いざ乳がん検診を受診しよう!と思ってもどちらの検診がよいのか?悩む方も多いとおもいます。
その2つのメリットデメリットをまとめてみました。献身の目安となれば幸いです。
マンモグラフィー&エコー 比較表
細かな点を確認する前に、比較表にまとめました。これを見るだけである程度理解していただけると思います。
マンモグラフィー | 超音波(エコー) | |
メリット | 触診ではわからないシコリを発見できる
石灰化(がんの兆候)の段階で発見できる |
リアルタイムで乳がん検診ができる
若年層で乳腺が発達していても乳がんを発見できる |
デメリット | 若年層の場合、乳腺とシコリ・石灰化の判断が難しい
妊娠中は受診できない |
石灰化が見つかりづらく、早期発見にはむかない
捜査中に判断するため、技師の技量に左右される |
料金 | 8,000円程度 ※保険不適用の場合 | 6,000円程度 ※保険不適用の場合 |
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マンモグラフィーのメリットデメリット
触診では発見できない、とても小さなシコリも発見でき、”早期発見”には欠かせないマンモグラフィー。
シコリだけではなく、石灰化も発見できるのがマンモグラフィー一番のメリットです。
石灰化とは?
乳がん検診によく「石灰化」という言葉が出てきます。これはがんではありませんが、がん細胞が増殖する際に分泌されたり、死滅したがん細胞が石灰化したりするので、がんの発見には欠かせません。母乳を作る際の分泌物としても石灰化が生じるので、”石灰化が発見された=乳がん”ではありません。
マンモグラフィーのデメリット
マンモグラフィーのデメリットは若い人向きではない所です。若年層のおっぱいには乳腺が多く、活発的で検査結果に多くの乳腺が映っています。この乳腺と乳がん(シコリや石灰化)の判別が非常に難しいのです。20代はマンモグラフィーではなく超音波検診(エコー)を選択した方が早期発見につながります。
マンモグラフィーは痛い?
よく”マンモグラフィーは痛い”と聞きませんか?板でおっぱいを押さえつけ検診を受けるので、イメージだけでもかなり痛そうな気がします。しかし実際に受診された方のアンケート結果は以下の通りになります。
マンモグラフィー検査は痛かったですか? | |
とても痛かった | 0% |
我慢できる痛みだった | 47.3% |
噂ほど痛くなかった | 38.2% |
痛くなかった | 10.9% |
その他 | 3.6% |
このように痛みがない事はないが、耐えられる痛みだとアンケート結果に出ています。痛いイメージだけで検診をためらう必要はないようです。
超音波(エコー)のメリットデメリット
妊婦さんがお腹の赤ちゃんをエコーで見ますよね?それと同じような検査方法がこの超音波検診。実際にエコー画面を見ながらその場でシコリがあるかどうかをチェックしてくれます。なので痛みもなく、リアルタイムに検査ができるのが超音波(エコー)検査のメリットです。あとマンモグラフィーとは違いX線を使用しないので、被爆の心配はありません。妊娠中の方でも検査ができます。
エコー検診のデメリット①
最大のデメリットが”石灰化の発見が難しい”にあります。石灰化の発見できれば、乳がんをかなり早期に発見することができます。超音波検査では石灰化を判断する事が難しいのです。
エコー検診のデメリット②
エコー検診はその場で画像を見て判断します。なので技師の実力不足があれば、乳がんを見落としてしまう可能性があります。
結局どっちがいいの?
医師に”どっちがオススメですか?”と聞くと、”両方受けた方がよい”と返ってきます。マンモグラフィーとエコー両方にメリット・デメリットがあり、どちらがよいとは判断が付かないのが現状です。しかしひとつの指針としては、”若年層はエコー・中高齢者はマンモグラフィー”と言われています。
選択肢は以下の4つです。
もし近親者に乳がんになった方がいる人は、毎年両方受ける事をオススメします。”がんは遺伝”とよく言われますが、乳がんは顕著にそれが現れます。祖母・母親が乳がんに罹ったのであれば、あなたも乳がんになる確率は高いと認識して間違いありません。早期発見すれば治る病気です。積極的に検診をしましょう。